お知らせ

【新刊】『2人は翻訳している』発売です 

(2025/11/27)

すんみ 小山内園子『2人は翻訳している』本日発売です!

978-4-907053-78-9

 

本書は、タバブックスのサイト、マガジンtbの連載「2人は翻訳している」をまとめ、書き下ろしを加えて1冊にしたものです。
著者のすんみさん、小山内園子さんは、韓日翻訳家として活躍中のおふたり。チョ・ナムジュ、チョン・セラン、カン・ファギルなどなど名だたる作家の小説、フェミニズムやジェンダーにまつわる人文書など、今の日本で関心の高い韓国の作品を数々手掛けています。

そんなおふたりは、タバブックスも深いご縁があります。2017年に韓国で見つけたフェミニズム書、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ  フェミニストは黙らない』の邦訳出版を考え、知人を通じて紹介してもらったのがすんみさん、そして小山内さんでした。韓国も、翻訳出版も未知の世界だった極小版元の企画に2人が協力してくれて、1年余りで刊行し、振り返ると無謀だったかもしれませんが、今ではタバブックスの代名詞ともなった本になったこと、何かが大きく動く力が生まれていたのだとも思います。

その後も、数々の韓国書の翻訳、それにまつわる企画やイベント、雑誌への寄稿など、それはそれはたくさんの場面でご一緒してきました。初めての共訳以来、2人は仕事仲間として友人として、強い絆で結ばれている…それを横から見ていて、「2人」を柱にして何か書いてもらうのはどうだろう。翻訳という仕事、韓日の社会について、ことばの捉え方など、世代も境遇も違う2人それぞれの考えを読んでみたい。そんなことが、web連載のきっかけだったと思います。

実際に連載を始めてみると、2人からでてきたエッセイは、予想以上にさまざまな世界に広がっていました! 
ものの見え方、人生の中で向き合うこと、社会の構造、理不尽、そしてもちろん翻訳する上での悩み、葛藤…それらを、翻訳者のことばで描きます。

「木」という言葉だけを取っても、その言葉を発した人がどんな環境で、どのように暮らしてきたかによって、さまざまな物語を持ちます(すんみ)

どの時間にも共通していたのは、「翻訳」かもしれないと。発せられた言葉を頭に入れて、咀嚼して、また別なところで発する。(略)日々、さまざまな出来事を翻訳して暮らしてるんだ(小山内)

 
「はじめに」に書いてもらった文章です。ここから始まる2人のことばは、多くの、特に仕事をして生きている女性の方たちに届くのではないかなと思います。

翻訳、という点では、本にするにあたってそれぞれが母語でエッセイを書き、それをお互いに翻訳して韓日二言語で掲載しています。2人の個性は、韓国語になったときどんなふうに現れるのか。韓国語話者の方、勉強している方、ぜひ感じてみてください!

IMG_3371のコピー

本書の装丁は、『私たちにはことばが必要だ』から始まったイ・ミンギョン著『失われた賃金を求めて』『脱コルセット 到来した想像』すべてを担当してくれた沼本明希子さんです。2つの言語を組み合わせたカバーに、ことばを行き来する2人を表してくれたそうです。美しく、手触りもやさしい本になりました。ぜひお手元に置いていただきたい1冊です。どうぞよろしくお願いいたします。

(宮川)

トップへ戻る