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【新刊】『家父長制はいらない 「仕事文脈」セレクション』発売です  

(2024/7/11)

『家父長制はいらない 「仕事文脈」セレクション』、本日発売です。

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本書は、仕事や生き方、社会を考えるリトルマガジン『仕事文脈』から生まれました。近年『仕事文脈』では社会課題や政治にまつわるテーマを多く取り上げていますが、ジェンダーやセクシュアリティ、フェミニズムにまつわる記事に大きな反響があります。そこで、この数年にわたり掲載したさまざまな書き手の方の寄稿を集め、さらに書き下ろしを加えて一冊の本として再編集することにしました。

ただ、タイトルにある「家父長制」は、最初からテーマとしていたわけではありません。掲載する原稿を選び、構成を決めていく段階では、ジェンダー、性差別などの文言をタイトルのイメージにしていました。家父長制ということばは、今回編集を担当してもらった小沼理さんからの提案です。ジェンダー格差、ヘイト、バッシング、ハラスメントなどの背景には男性支配的な社会構造がある、そこを追及するために、差別する側を指し示すことばが必要なのではないか、と。この視点をもらい、本の方向性が決まっていきました。

『仕事文脈』は毎号特集を立てていて、そのテーマに沿って原稿を書いていただいていますが、今回選んだ寄稿を見ると、「家父長制」ということばはすでに多く登場していました。仕事の場で、ライブハウスで、アートスペースで、学校で、家庭で、政治、社会運動、メディアなどの場で、遭遇する理不尽さ、軽んじられ疎まれる体験。本当に家父長制があらゆるところにはびこっている。小沼さんによるあとがきは、それをわかりやすく表しています。

 

 編集を進めながら、家父長制は網に似ていると思った。社会のシステムから個人の内面に至るまで、隅々まで張り巡らされた網。伸縮性があり、絡め取られていることに気付かせない網。しなやかで巧妙で、ただ力を込めて拳を振り下ろすだけでは空を切ったような手応えのなさを抱かせる網。  どうすればいいのだろう? 打開策の一つとなるのは、網目を細かく見ていくことだ。抽象的に思えるその構造を、具体的なレベルに引きずりだす。そうすると、ちゃんと叩けるようになる。

 

本書が、張り巡らせれた網をほどくのに役立てれば幸いです。

さて本書は、3/4くらいの身軽さ、ゆとり、余白のある生き方をさがす人のための〈シリーズ3/4〉の第7弾です。装丁はシリーズを通して惣田紗希さんにお願いしています。今回の表紙はどうするか、装画候補の方をあげてもらったなか「家父長制を埋葬するお仕事」とInstagramプロフィールに書いている、super-KIKIさんに頼むしかない、ということに。文字通り家父長制が埋葬された作品「家父長制の墓」を使わせてもらいました。 制作中ちょうどKIKIさんの展示が行われていて、この作品が展示されていました。解説ににはこう書かれています。

 

私たちの権利と自由を奪い続けるタチの悪い怨念のようなヤツ。もうずっとハエがたかるほど腐敗しているこのシステムを埋葬し、成仏してもらいましょう。

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家父長制いりません、サヨウナラ!

(宮川)

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