お知らせ

【新刊】『仕事文脈vol.26』発売です 

(2025/5/23)

『仕事文脈vol.26』、本日発売です。

vol26h1

今回の特集は、1:みんなで生き残る 2:つくる→めぐる→つくる→ の2本です。

誰かが勝つと誰かが負ける?どんな選択にも犠牲はつきもの?本当にそうなんだろうか。つくることで生まれること、つながっていくこととは。
経済、アクティビズム、法、労働、クリエイティブ、また「みんな」とは誰か。あらゆる面から考え、多くの声を集めました。

前号から始まった「文脈レビュー」には、さっそく応募いただいた読者の方の原稿を掲載しました。今後もお待ちしています!

今回の特集、連載記事をご紹介します。

特集1:みんなで生き残る

誰かが勝つと誰かが負ける? 
どんな選択にも犠牲はつきもの?
本当にそうなんだろうか 今のシステムしかありえないんだろうか
社会の違うかたち、まだまだある 苦しんでいる人、まだまだいる
知って、考えて、みんなで生き残る

味方であったり敵でもあったりする他人とどうすればよりマシな形で一緒に生活していけるか、俺が考えるきっかけになった経済学の話 済東鉄腸
『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』こと『千葉ルー』が話題となった済東鉄腸さん。二作目『クソッタレな俺をマシにするための生活革命』のテーマは「脱引きこもり男性学」ですが、その根幹にはなんと経済学があったそう。済東さんならではの軽快な文体で、「みんなで生き残る」を考えていきます!

アクティビズムが弱い立場の人を追い詰めないために 明日少女隊のお金にまつわる試行錯誤 尾崎翠(明日少女隊)
アートやアクティビズムの活動では現状、活動のために十分な資金が得られることは限られています。そんな中、どのようにお金を調達するか、グループ内の差異をどう調整するか、第4波フェミニストによる社会派アートグループの明日少女隊の取り組みを寄稿していただきました。アメリカの助成金システムが羨ましい……。

「わがこと」の先へ 宮本匠
新潟県中越地震の災害復興を基点に20年の実践研究を行ってきた宮本匠さんによる寄稿。地域のつながりが希薄化し、インフラの維持や問題の解決が外部化される中、どうすれば復興を「われわれごと」として捉え、「みんな」を復活させられるのだろうか。日本で暮らす「みんな」で考えたい内容です。

 各地で生きるみんなの一週間日記
「みんな」って誰? そこに私は含まれているの? 社会構造や政治によって周縁化されてしまいやすい立場にいるさまざまな人たちによる、数日間の日記の企画です。その人ならではの悩みや怒り、自分の日常にもあるようなほっとする瞬間。他者のリアリティを知ることが、「みんなで生き残る」にもつながるはず。

ガザを生きる
「みんな」と言うとき、そこにパレスチナの人々が含まれているのかどうかも私たちは常に問い直す必要があります。今まさにガザで生きている2人と、この虐殺中にガザから日本に渡ってきた1人の声を紹介します。

法を知ることはみんなで生き延びる力になる 弁護士・國本依伸さんに聞く
「法はみんなのためにある」はずなのに、婚姻の平等や夫婦別性は進まず、法が弱い立場の人を追い詰めてしまうこともある。法にできること、法を使って私たちができることは。「法を剣として手に持って闘う人がいる限り希望はなくならない」——力強い言葉に励まされるインタビューです。

「みんなで変えようよ」に向かっていきたい 「# 座ってちゃダメですか」プロジェクトと、今こそ知りたい労働組合のこと
働く中で問題に直面したとき、力になってくれるのが労働組合。しかし、案外その役割について詳しく知らない人も多いのでは? スーパーのレジ打ちなどでのイス設置を求めた「「# 座ってちゃダメですか」プロジェクトを起点に、このプロジェクトを行った労働組合の首都圏青年ユニオンに話を聞きました。

本当にみんなで生き残れるのか?  あきらめないための編集後記的座談会
「みんなで生き残る」と壮大なテーマを掲げたものの、改めて自分達には何ができるんだろう? 知ること、デモ、SNS……特集を振り返りながら編集部メンバーで考えます。

 

特集2:つくる→めぐる→つくる→

少しずつでも生きやすくなっているとしたら
誰かがつくってきたもののおかげ
それはもちろん、逆もある
何を考えてつくるんだろう
面白さ、かわいさ、責任、社会、
絶対すること、したくないこと、
ぐるぐる、つくる→めぐる→つくる→

作る、思い出す 小山田浩子
小説家の小山田浩子さんが考える「つくる」について。昔好きだった絵本のこと、自分が物語を「つくる」ときのこと、少し前に亡くなった祖母のこと……。さまざまな記憶に思考をめぐらせながら展開していくエッセイ。

 社会に接続中です、しばらくお待ちください 藤岡拓太郎
『夏がとまらない』、『大丈夫マン』などが人気のギャグ漫画家の藤岡拓太郎さんは、制作と並行してガザの虐殺や政治のことも積極的に発信しています。笑えるギャグと笑えない政治や社会の話は、藤岡さんの中でどうつながっているのでしょうか。

透明人間から透明人間ズへ
 私から私たちへ 山本美里
 透明人間ズという、愉快なバンド活動 三浦真未
「医療的ケア児」の息子の母親としての日々を撮り続けた山本美里さんの『透明人間 Invisible Mom』。その写真がきっかけとなり、様々な場面で「透明」にされた経験を持つ人々が集まって、「透明人間ズ」という活動が生まれました。誰かの「つくる」がめぐって、また新たな「つくる」へ。山本さんと透明人間ズの三浦真未さんによる寄稿です。

仕事文脈特別企画 みんなで編み物しませんか? やってみました@本屋lighthouse「つくる」といえば、最近編み物をしている人をよく見かけます。しかも最近は外出先で編む「モバ編み」が流行中らしい……ということで、仕事文脈でもやってみました。編み物歴10年の編集部・浪花がレポートします。

温泉マークと/で考える“つくる”ってどういうこと?
作り手から受け手へ一方的に作品を届けるのではなく、フォロワーとの関わりの中から作品や次のアイデアが生まれていく……そんな双方向的な「つくる」を軽やかに実践しているのが、オートチューンがかかるゆるキャラの温泉マークさんとその周辺。取材を温泉マークさんのYouTubeチャンネルで生配信し、その様子を記事にしました。「どういうこと?」と思った方、まず記事をご一読ください!

◎小説 

離乳 兼桝綾
小説『フェアな関係』の兼桝綾さんが、久しぶりに仕事文脈にカムバック。ご飯を拒絶する子を持つ母親の煩悶と、X上でつながったママ友たちとのコミュニケーションを描きます。

◎連載

文脈レビュー・2  映画/スポーツ/ZINE/ノンフィクション
編集スタッフらが今号制作期間中に触れた作品をレビューするコーナー。今回からは読者投稿のレビューも掲載。引き続き募集中なので、投稿をお待ちしています!

「聞く」という仕事・13 仕事を断りたくない、という話1 辻本力
ライターの辻本さんによる連載。今回は「仕事を断りたくないが、どうしても引き受けられそうにない……」そんなフリーランスの人ならきっと直面したことのある悩みについて考えます。

40歳、韓国でオンマになりました・10 我が家の「ピンク&ブループロジェクト」 木下美絵
幼稚園の年少組に入った頃、娘に「ピンク姫」ブームが訪れた——。身につけるものから生活用品までなんでもピンクを選ぶ娘に、色による典型的なジェンダーバイアスを加速させているのではと不安になった木下さん。タバブックスでも翻訳出版された韓国の写真集『PINK BLUE ピンク&ブループロジェクト』を補助線に綴ります。

無職の父と、田舎の未来について。・26 人を頼るために、自分を貫く。本当の意味で人と一緒にやっていくことについて さのかずや
子育てと仕事の両立を図ろうと奮闘するさのかずやさん。これまでのように自分の時間を削って仕事をすることができなくなり、車で短期間で2回事故るというバタバタに……(大きな怪我などがなくてよかったです)。自分の時間が使えないとき、どんなふうに人を頼ればいいんだろう? 誰かと一緒にやっていくことについて考えます。

虹色眼鏡・18 「愛してるよ」と言って電話を切る。本当に愛しているから言う。 チサ/さようならアーティスト
仕事に追われる日々の中、実家にいる母親とビデオ通話をする。「自由なところが素敵なのだから」という言葉への困惑。「大嫌い」な東京を離れること。窒息しそうな日々の中で一瞬だけ訪れる、深呼吸するような時間を描きます。

男には簡単な仕事・9 あなたの愛を失いたくない ニイマリコ
ミュージシャンのニイマリコさんによる連載、今回は16歳の時に人生の師と決めたプライマル・スクリームのフロントマン、ボビー・ギレスピーにインタビューする話。でも、そこでもしも尊敬できない姿を見てしまったら……? 「推し活」が浸透している現在、自分の身に引き寄せながら読みたい内容です。

文脈本屋さん・23 恵文社一乗寺店
京都市内でも文化度の高いエリアにある恵文社一乗寺店。1975年の開店以来、街の顔となっているような書店の話をあらためてうかがいました。店長がいないフラットな関係性の中で行う店づくり、素敵です!

仕事文脈コラム わたしが電気になる日 丹野未雪
太陽光で充電できるラジオを買ったら、思わぬ開放感と充足感を覚えた——「もっと自家発電したい」と、電力の自給自足を調べはじめます。毎日使う電気について考えて、自分で作ってみること。これも「みんなで生き残る」につながる話ですね。

 

 

広告文脈はこちら、ご支援ありがとうございます。広告募集中です!

ミセルくらしPUNTOさん
 水戸市にある、クラフトアイテム、本、ギャラリーのあるお店。様々な感性が交差する”点”舗!

本屋Titleさん
 店主の辻山さんは毎日Xで入荷書籍の紹介をしていて、いち早く取り上げていただきました!

H.A.Bさん
 半年に1回の近況報告広告です。イベント出店に復帰中とのこと、富山の出店でお会いしました!

雑貨と本 gururiさん
 谷中のおなじみ書店さん。昨年末からnoteで日記連載が始まりました。お店の雰囲気が伝わってきます。

 

トップへ戻る