お知らせ

【新刊】『仕事文脈vol.20』発売です 

(2022/5/30)

『仕事文脈vol.20』、本日発売です。

書影

 

今回の特集はこちらです。

特集1:家族×仕事

どんなものが家族なのか、一人でも家族と言えるのか
いろんな仕事のかたちはあるけど、家族はどうか
家族のために働く仕事はうれしかったり、歯がゆかったり
家族を忘れて働く仕事は身軽だったり、うしろめたかったり
じっくり見つめてみたいろいろ

特集2:「会う」が変わった

最近、誰と会ったっけ?
思い浮かぶのが画面越しの顔で、これは会ったと言えるんだろうか
この2年間、会う/会わないの線引きが混ざり合ってきた
会わなくてラクになったこともあれば、やっぱり人恋しいこともある
変わってしまった「会う」について

 

おかげさまで20号、10年目に突入した『仕事文脈』です。
若いメンバーが加わり力の入った仕事をしてくれて、前回より12ページ増!読み応え十分です。家族、会う、より身近なテーマだけどあらためて仕事と結びつけてみると、考えることがたくさんある。この雑誌の原点に戻ったような、新鮮な気持ちで作ることができたと思います。
セカンドシーズンに入ったともいえる仕事文脈、これからもよろしくお願いいたします!

◎特集1:家族×仕事

家族になって、得したい? 小沼理
テレビCMなどで当たり前に聞く「家族割」。大企業の「家族」の定義って今、どうなってるの? 同性パートナーと暮らすライターが調べてみました。

文学の中の「オンナ・コドモ」––あるいは家庭––の領域の仕事 小川公代
家族と仕事を結びつけるものは、ケア実践の場としての「オンナ・コドモ」の私的領域ではないだろうか––。さまざまな分野で注目を集める「ケア」をキーワードに、古今の文学に描かれる家族を読み解きます。

「家庭料理」について––自分、そして誰かとの“ホーム”を形成するために 白央篤司
ありふれた言葉に思える「家庭料理」、しかしそれぞれが思い浮かべる姿は十人十色。フードライターの白央篤司さんによる、料理や自炊にまつわる呪いを解き放つ寄稿。

シルバニアファミリーから考える 浪花朱音
人形遊びの定番、シルバニアファミリー。発売から35年、社会の変化にあわせてシルバニア村の様相も変わってきましたが、その根本にある家族観はどうか。かつて自分が遊び、今は子どもにシルバニアを与えているライターが(かわいいイラスト付きで)考えます。

インタビュー 親/子の影響 丹野未雪
子どもは親世代と対立しながら自己を確立していく……というのは今は昔。親子関係が友達化し、サブスクやSNSの浸透でカルチャーに触れる機会がフラットになった今、親と子どもは互いにどう影響を与え合っているのか。20代の若者4人に聞きました。

編集部座談会 「標準」の外から考える家族と仕事 宮川真紀・小沼理・浪花朱音
20号目にして「家族」と向き合った仕事文脈。家制度、夫婦別姓、同性婚、ステップファミリーなど、編集部メンバーが家族に対して思っていることを交えて語りました。


◎特集2:「会う」が変わった

調査 最近、誰と会った? それぞれの一週間 小沼理・浪花朱音
どんな状況なら会っていいのか、誰かと会う基準が人それぞれになったコロナ禍。2022年の冬から春にかけて5人に一週間の日記をつけてもらい、自分の「会う」について考えてもらいました。

会わずに仕事 クラウドソーシング体験談 浪花朱音
「とりあえず一回会って打ち合わせましょうか」。かつてはよく聞いたこの言葉ですが、今では会わずに仕事が完結することも増えてきました。では、もともと会わない前提のクラウドソーシングは? 意外と知らないその仕事について、ライター、地図作成、翻訳と、異なる業種の3人に「会わずに」寄稿をお願いしました。

インタビュー 会いたくて〇〇をはじめた 小沼理・丹野未雪
コロナ禍で思い切って新しい何かをはじめた4人に話を聞きました。オンラインスクール、マッチングアプリ、教会……はじめたことは人それぞれですが、背景には停滞感や不安、焦りがありそう。

小説 フェアな関係 兼桝綾
友情結婚でセックスなしのまま夫と結婚した沙耶。2万円を払ってイケメンセラピストからマッサージを受けながら、行為を買うこと、夫とのことに思いを巡らせる。


◎ 連載

文脈本屋さん・17 ボタン
くどうれいんさん、佐藤ジュンコさんら東北在住の作家の本を多くの読者に届ける仙台の書店、ボタン。5坪の店内に並べる選書のこだわりなどを聞きました。

仕事回文・16 杉野あずさ・みりんとおさとう
家族はお得、会いたい寂しい……今回も軽快でありながら特集のエッセンスを掴んだ回文&イラストです。

40歳、韓国でオンマになりました・4  オンマだって、人なのだ  木下美絵
娘をオリニチプ(保育施設)に預けることが決まった木下さん。ようやくまとまった時間が持てることに喜び、新調したのは手帳でした。表紙に入れた刻印にぐっときます。

「聞く」という仕事・7 「変わる」ために 辻本力
インタビューでしてしまいがちな「ベタな質問」。避けるためには自分の解釈を交えることが大切ですが、自説を主張しすぎてもウザイ……バランスを取りながら先へ進む方法を、「変わる」をキーワードに考えます。

男には簡単な仕事・3 体育会系なノリに馴染めないこっちだって男なのに ニイマリコ
他人に弱みを見せられない「男らしさ」の苦しみ。男性が「大変なのは女だけじゃない」と主張する前に、目を向けてほしいことについて、ニイさんが綴ります。毎回楽しみなイラスト、今回はアダム・ドライバー!

無職の父と田舎の未来・20 心地よさと摺り合わせ、都市とコミュニケーションについて さのかずや
さのさんの連載も20回目。今回はさのさんのお母さんが準備してきたカフェがついにオープンしました。ワークショップで決めた店名、いい名前です!

35歳のハローワーク・10 小学校教師、うつ病を経て古本屋と印刷のお店をオープン 太田明日香
お話をうかがったのは「ぽんつく堂」店主の六野さん。生活費は外で稼ぎ、店は安らぎのための場所と捉えている六野さんの働き方からは、「好きな仕事で稼がないといけない」という思い込みから自由になるきっかけが得られそうです。

虹色眼鏡・12 イースト・バイ・ノース・イースト チサ/さようならアーティスト
23歳になり、自分より年下の人と接する機会が次第に増えてきたチサさん。春に感じる憂鬱、新しい職場のこと、そしてさようならアーティストとの別れの予感について。

仕事文脈コラム 特権を奪われて怒る権利はない  宮川真紀
いつも怒ってる、でおなじみの当コラム、今回のテーマは是枝裕和監督と上野千鶴子さんの入学式の祝辞について。怒りは「特権」のためにあるんじゃない、誰もがゆかいに生きていくためにある。

 

広告文脈はこちら!ご支援ありがとうございます!

H.A.Bさん
半年ごとの近況報告の場、いつも楽しみです。仕事をどう変化させているのか…ぜひ追いかけてみてください

佐藤ジュンコさん
超シンプルな名刺広告ありがとうございます!vol.18「10年10人のShit」でもご寄稿いただきました

ミセルくらし PUNTOさん
水戸のクラフトアイテム、企画展示など扱うお店。『生活考察』お取り扱いからのご縁です

 石引パブリックさん
金沢の本屋さん。リソグラフ印刷もやっていてデザインも素敵。vol18の文脈本屋さんでぜひ!

本屋Titleさん
vol.19ではあらためて文脈本屋さんでインタビュー。Twitterでのピリッとした紹介も感謝です!

雑貨gururiさん
オープンから1年と少しの女性ひとり書店、応援しています。というか一緒にがんばりましょう!

 

 

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