お知らせ

【新刊】『夢を描く女性たち イラスト偉人伝』発売です 

(2020/5/30)

『夢を描く女性たち イラスト偉人伝』本日発売です。

 

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『私たちにはことばが必要だ フェミニズとは黙らない』でもおなじみ、韓国のフェミニズム出版社ボムアラムが執筆・編集・デザイン・発行まで手がけた書籍の日本版です。
世界各地、さまざまな国籍、時代、活動分野で夢に向かって行動した女性たちの人生を、現代に生きる女性アーティストとともに検証する。それがそのまま込められたタイトル「꿈을 그리는 여자들 일러스트 위인전」、日本版もそのまま訳しています。

本書を初めて知ったのは、『私たちにはことばが必要だ』刊行記念で、著者イ・ミンギョンさんはじめボムアラムのみなさんが来日した2019年2月でした。
日本版より一回り大きいサイズ、本編とともにカラリング版(ぬりえ)も同時発売と、なかなかチャレンジングな企画、日本では難しいかな、というのが第一印象でした。今となっては頭が固かったですね(苦笑

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その後、TOKYO ART BOOK FAIR(TABF)のフェミニズムブースに誘われて出店することになり、韓国フェミニズム関連のものを売ってほしいといわれてボムアラムのグッズ、原書を販売することになり6月にソウルに。そのとき『夢を描く女性たち』は文字も少ないから簡単な訳文付けますよ、と言われてお願いしたら、あっという間にすてきなデザインの冊子にして送ってくれてびっくり。スピード感とデザインセンスにいつも驚かされています。

この冊子効果もあってTABFでは本編が完売、その後秋にかけてのブックフェス用に追加で仕入れてもすぐ売切れ、と好評でした。

 

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あらためて訳文とともにこの本に向き合い、女性偉人のセレクト、その信念や行動、そして韓国の現代アーティストの作品のすばらしさ、力強さを実感し、日本版刊行を決めました。

ただ、原書には20人の女性偉人が収録されていますが、日本人はいません。掲載されている多くの韓国女性は、日本による植民地時代に声を上げ、抗日運動を行った人たちです。この歴史の事実を受け止めつつ、どのような形で日本で刊行するか。悩んで考えたのは、日本版にあらたに数名を加えること、なるべく原書にない地域で、原書で貫かれているテーマに沿った人選をすること、そして日本のアーティストにその女性を描いてもらう、ということでした。

 

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人選については、かなり悩みましたが11月にまたソウルに行きボムアラムの編集長イ・ドゥルさん、デザイナーウユニゲさんと話して確定、そこから日本版の原稿を依頼し、イラストレーターさんを探してお願いをして、と進行していきました。イラストは6名の中から選んでもらったのですが、奇跡的にセレクトが誰も被らず! 山川菊栄×のむらあい、石牟礼道子×安達茉莉子さん、田中美津×オカヤイヅミさん、ジャシンダ・アーダーン×はらだ有彩さん、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ×惣田紗希さん、グレタ・トゥーンベリ×箕輪麻紀子さん。それぞれの解釈のイラストが、本当に最高です!

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翻訳・尹怡景さん、日本版原稿・竹花帯子さん、デザイン・小松洋子さん、校正・山本久美子さん、版権仲介・ナムアレエージェンシー木下美絵さん、今回もオール女性での制作となりました。進行中のエピソードは尽きないのですが、ふたつだけ。

今回、文章に出てこないことばがあります。それは「彼女」。翻訳の尹さんに確認したところ、原書で意識して使っていない、そこは気にしてほしいとのこと。彼の女、ではないという意志の現れに、背筋が伸びました。どのように表記したかは、ぜひ本書をごらんください。

そして、手にしたみなさんに好評の表紙デザイン、原書のデザインを踏襲しつつ、色味を変えて帯をつけました。原書は本編が緑で、カラリング版が深い赤。これを踏まえての色は何か…しばらく悩み、ふと思いついたのがドーンパープル。松任谷由実さんの歌のタイトルで知ったことばですけど、夜明け前の空の色、生まれるときに感じる色、とされる色だそうです。これから夢を描く、その前の色という意味でいいのでは?と画像を集めたりしていたら、なんと小松さんからイメージどおりの色でのデザインが届いたという…ほんとの話です。

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IMG_3407帯を開くと日本版追加女性たちが現れます

こんなふうにできあがった本です。
この混迷する社会に生きるなか、自らの意思で世界を切り拓いてきた女性たちの行動は、私たちに勇気を与えてくれます。
この本が何かの力になればうれしいです。よろしくお願いいたします。

(宮川)

 

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