漫画と文学のリトルプレス『ランバーロール 04』発売になりました。

2016年に、漫画家の安永知澄、森泉岳土、おくやまゆかの3人によって0号が創刊された、漫画と文学のリトルプレス「ランバーロール」。漫画家が各自の作品を描きながら、収録する作家に依頼し、編集するというスタイルの雑誌です。1年に1号のペースで着実に号を重ね、このたび４号が完成しました。

タバブックスからは02号から刊行し、昨年の03号、そして今年の04号はまさにコロナ真っ最中での制作、発売となりました。特に今回は長きにわたるパンデミックの中、作品にもそれが色濃く反映した1冊となりました。それは感染症そのものであるばかりでなく、家族、死、貧困、暴力など、より現在の社会に深く斬り込んでいると感じます。この時代に漫画家、作家が何を、どのような形で創作しているのか。それが胸に迫ります。

今回の収録作品はこちら。裏表紙に 短いコメントとともに紹介しています。

目次

山本美希　「COVID-33」 
おくやまゆか　「トイレの時間」 
大前粟生　「ギリシャリクガメ」＊小説 
古山フウ　「河童のパキチ　―始まりの話―」
鶴谷香央理　「近所の友だち」 
森泉岳土　「リヨン通信」 
小林エリカ　「女の子たち　紡ぐと織る」＊戯曲 
安永知澄　「価値ある魚」

各作品末には、本づくりを行うレギュラーメンバーによるコメントを掲載しています。作家による編集風景が垣間見える、本書の特徴を表すページです。

全作品についての安永知澄さんのコメント動画も作りました！動画編集は森泉岳土さん。おくやまゆかさん含め3人でサイン本を作りながら撮影しました。

漫画家、作家が作りたい／読みたいものを本気で作ったランバーロール、ぜひ実際にお手にとってごらんください！
（宮川）