タバブックスの本

9784907053536

脱コルセット:到来した想像

著 イ・ミンギョン

訳 生田美保 オ・ヨンア 小山内園子 木下美絵 キム・セヨン すんみ 朴慶姫 尹怡景

2022年3月発売
デザイン 沼本明希子(direction Q)
四六判・ソフトカバー・336ページ
定価 本体2000円+税
ISBN978-4-907053-53-6 C0098

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脱コルセット運動は、苦痛や搾取、虐待を今、この場所で経験している女性たちの人生を変える最適のツールだった 

 

韓国フェミニズム、最大のムーブメント「脱コルセット」とは何か。
『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』に続く、イ・ミンギョン第3弾。

ルックス至上主義、規範的女性性に抵抗する脱コルセット運動。韓国の若い女性たちが化粧品を捨て、髪を短くした写真をSNSにアップ、急速に広まった。女性らしさを「電撃的に打ち切る」強いアプローチを取った背景とは。イ・ミンギョンが「脱コル」実践者たちと対話し、読解を試みた渾身の1冊。
日本版は、多くの女性たちの声からなるこの本の特徴をふまえ複数の訳者が参加。韓国・日本在住の女性8人のチームで翻訳、それぞれのことばで脱コルセットを考えるリレーブログも公開中。
『脱コルセット:到来した想像』リレーブログ

 

目次

日本の読者のみなさんへ  イ・ミンギョン
0 観念から感覚へ
1 女から人へ
2 する自由からしない自由へ
3 努力から忘却へ
4 美しさから痛みへ
5 平面的な自我イメージから立体的な自分へ
6 美の観点から機能の観点へ
7 男性の他者から、女性として同一視された女性へ
8 画一的な日課から多様な日常へ
9 順応から違反へ
10 分裂から統合へ
11 今、ここから、別の世界へ
12 死から生へ
13 さあ、次の世代へ

 

女性は脱コルセットに参加していくなかで、美に対する強迫観念にはじまり、自ら参戦すると言った覚えもないゲームに出場していることにくり返し気づかされる。その終着駅には総体的なライフプランがある。規範的女性性は、女性が「母性を持った異性愛者」であることを前提とする。

脱コルセットはルックス至上主義に代わって多様な美しさを追求するが、だからといって「より幅広い選択の自由を求め、自分らしく生きよう」というメッセージを中心とする運動ではない。むしろそうした既存の流れを積極的に批判することから飛び出した運動だ。

脱コルセット運動の闘争相手は自分自身である。影響力を生み出すメディアや社会構造は批判するとしても、結局は、欲望をつきつめ、内面化された圧力と闘わなければならないのだ。どんな闘いよりも逃げ出したくなるこの闘いをやり抜き、同時に、一つの強迫を別の強迫に置き換えたりせず、新しい突破口を作っていく女性たちに敬意を表したい。

―本文より

 

イ・ミンギョン

女性が女性だという理由で
人生の何ひとつも あきらめないことを願う

延世大学校仏語仏文学科、社会学科を卒業後、韓国外国語大学校通訳翻訳大学院韓仏科で国際会議通訳専攻修士学位を取得。ENSパリ・サクレー校博士課程在籍中。フェミニストのためのことばを物し、訳す活動を行う。著書に『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『私たちにも系譜がある』『失われた賃金を求めて』、共著に『ヨーロッパ堕胎旅行』など。訳書に『妊娠中止(임신중지)』『母の国(어머니의 나라)』『国家ではなく女性が決めなければならない(국가가 아닌 여성이 결정해야 합니다)』『私、シモーヌ・ヴェイユ(나, 시몬 베유)』『すべての女性が同じ闘争をしているのではない(모든 여성은 같은 투쟁을 하지 않는다)』『ホイッスルが鳴ったら(휘슬이 울리면)』『主たる敵(주적)』などがある。

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