お知らせ

【新刊】『仕事文脈vol.19』発売です 

(2021/11/24)

『仕事文脈vol.19』、本日発売です。

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今回の特集はこちらです。

特集1:グレーでいること
自粛、お願い、自己責任、その先には監視、非難、思考停止
決まりだから、常識だから、そういうものだから、そんなものに縛られるのはウンザリだ
大きく変わった世界のなかで、白黒はっきりつけず、グレーの領域で考えるくらしと仕事のいろいろ

特集2:五輪で仕事は
混乱だらけで終わった大イベント
影響があったり、まったくなかったりしながら、私たちの暮らしは続いていた
この期間、どんなふうに過ごしてた? あらためて振り返るオリンピックと仕事

コロナになってもう4号目になった今回、やはりこの状況から目を背けることはできません。この半年私たちに降りかかり、悩まされたことを書き手、取材先のみなさんと振り返り考えた特集、ご期待ください。掲載記事をご紹介します!

◎特集1:グレーでいること

 10日ほど前に花屋を始めた 寺尾紗穂
音楽家、文筆家……様々な顔を持つ寺尾さんが、新しく始めたのは寄せ植え専門の花屋だった。花の販売を通して感じた仕事のやりがいについて。

 グレーな闘争とトーンポリシング 堅田香緒里
ハンスト、座り込み……「もっと適切な方法があるのではないか」と批判を向けられる抵抗手段を、日本の障害者運動の歴史から考える。初の単著『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』が好評の社会学者による論考。

 調査 わたしの好きな公共
自分と他人、管理と自由が交差する公共の場。「個人的に好き」という基準で、ソウル、バルセロナ、那覇などさまざまな地域で暮らす人に挙げてもらいました。

 「下さらない?」から始まった、世田谷マーマレード物語 丹野未雪
農産物でも自宅で収穫したものでもない、世田谷の民家から譲り受けた夏みかんでマーマレードを作り続ける金野とよ子さんへのインタビュー。

 グレーな酒がいちばんうまい 酒の穴
アルコールがグレー扱いされた緊急事態宣言下で、ライターのパリッコさん、スズキナオさんによる飲酒ユニット「酒の穴」は何を考えていたのか? しぶとくグラデーションを探って隙間を見つける二人の会話。

 インタビュー 女性、育児、フリーランス 浪花朱音
子どもを産み育てるようになってから、いろんなことが見えるようになったのは、きっと筆者だけではないはずだーー三者三様のインタビューから浮かび上がる、フリーランスで働きながら子育てをする女性が感じるグレーな瞬間。

 *

◎特集2:五輪で仕事は

 ホントに何も言わないな 武田砂鉄
五輪批判はタブー? いやいや、おかしいと思ったことを指摘しているだけ。雰囲気で自主規制して何も言わないメディアの中で、「開催すべきでなかった」と言い続けた武田さんによる寄稿。

 インタビュー 東京五輪に関わった人たち 小沼理
五輪に直接的に関わっていた人は、その時何を感じていたのだろうか? 大会関係者、ボランティア、聖火リレー記録係、さらにスポンサー不買運動をしていた人の4組に話を聞いた。

 「オリンピックの東京」から脱出する
緊急事態宣言下、コロナの感染者数が最多を更新する中で開催された東京五輪。それぞれの理由で東京を脱出した3人の記録。
 オリンピックは開催したらしい 赤坂(会社員)
 巻き込まれたくない 小沼理(ライター)
 沖縄に行ってきました 花田菜々子(書店員)

 小説 スイミング・スクール 兼桝綾
東京五輪が開催された夏。数年ぶりに帰省した私は、スイミングスクールに通っていた頃の父との記憶を回想する。

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◎ 連載

 仕事回文・15 杉野あずさ・みりんとおさとう
グレーな空間だからこその居心地の良さと、流されないように意思を持つことの大事さ。楽しい回文とイラストで、グレーの両面を表現してくれています。

 男には簡単な仕事・2 明らかな冗談はTwitterで応えますんで ニイマリコ
とあるイベントで女性SSWと一緒になったニイさん。音楽活動をする女性に執拗に注がれる男性からの眼差しを見つめ返す、連載2回目!

 40歳、韓国でオンマになりました・3  初めての妊娠はコロナ禍とともに  木下美絵
コロナ禍での妊娠〜出産で、人一倍感染には敏感に。外出自粛にはストレスがあった半面、意外な利点もあったとか。

 虹色眼鏡・11 Too Young To Love 愛をするにはまだ早すぎたみたいだ。 チサ/さようならアーティスト
4年間働いた会社をやめたチサさん。訪れた老舗の喫茶店のマスターの話を聞きながら、自分の人生や年を重ねることについて思いがめぐる。

 「聞く」という仕事・6 リモート取材への苦手意識について 辻本力
コロナ禍ですっかり増えたリモート取材。遠方の人に気軽に取材できるようになった一方で、ちょっとした相槌がうまく機能しない難しさも。取材をする人はきっと共感する内容です。

 35歳のハローワーク・9 結婚、出産、離婚を経てフリーランスに 太田明日香
今回お話をうかがった方の職業は「鑑賞対話ファシリテーター」。「光っている方へ」「愛のある方へ」、納得できる働き方を追い求めた道筋をたどります。

 無職の父と田舎の未来・19 鬱こじらせて薬を飲んで考えた、仕事とローカルへの距離の取り方について さのかずや
創刊号から続く長期連載。うまくいかないことが続いた今年はリハビリをしていたら夏が終わったそうですが、その時間から新たな仕事が生まれているようです。

 文脈本屋さん・16 Title
仕事文脈にもずっと出稿いただいている、荻窪にある新刊書店Title。聞きたかった出稿の理由や、本のこと、書店のこと、あらためてうかがいました。

 仕事文脈コラム グレーでいていいと言える大人もいる  宮川真紀
コロナ禍になって1年半、まさかアベノマスク問題が再燃するとは……。首相が変わっても変わらない政治、俳優たちが投票を呼びかける動画、若いスタッフと話して考えたこと。

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 石引パブリックさん
金沢の本屋さん。いつか行ってみたい。vol.18ではインタビューもさせていただきました。

gururiさん
元タバブックススタッフ渡辺さんが昨年オープン。早くも谷中で存在感が。日々のSNSも素敵です。

本屋Titleさん
「文脈本屋さん」にも登場のTitle。店主辻山さんのエッセイ『小さな声、光る棚』発売中です。

 H.A.Bさん
出版/取次/本屋、それぞれいろいろ活発に実践されている松井さん。『山學ノオト2(二〇二〇)』『本屋本書評集』『よくわかる出版流通の実務』など、新刊盛りだくさんです。

駒草出版さん
このゆるいイラスト、どこかで見たことある人も多いのでは? うるし作家、漫画家として活動する堀道広さんの著書、発売中です!

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