お知らせ

【新刊】『仕事文脈vol.24』発売です 

(2024/5/21)

『仕事文脈vol.24』、本日発売です。

vol24_カバー

 

今回の特集は、1:「反戦」と仕事、2: 住まい、どうですか? の2本です。

止まらないイスラエルによるパレスチナ侵攻のなか、特集1は「反戦」を表明、戦争に抗い、考え、生きるためのさまざまな取り組みを集めました。特集2では、住まいという個人的なものも社会とは切り離せないことを検証しています。力強く、気づきの多いラインナップです。ぜひお手に取っていただければ幸いです。

今回の特集、連載記事をご紹介します。

◎特集1:「反戦」と仕事

虐殺に抗うために生活者の私たちができること 佐久間裕美子
日常生活の中で私たちがどこで何を買うのか/買わないのか、そのチョイスも政治につながっている。国内外で展開するイスラエルに対するBDS運動の文脈もあり、さらに重要性を増す「消費アクティビズム」について、『Weの市民革命』などの佐久間裕美子さんによる寄稿です。

大量虐殺に抗する「交差性」 松下新土
ガザへの空爆が行われる一ヶ月半前までパレスチナに滞在していた、作家・詩人の松下新土さん。今まさに起きている大量虐殺に抗い、パレスチナの解放を求める運動に身を投じる中で、向き合い続けると決めた「交差性」についての論考。

「本屋」=「反戦」私なりの方程式 渡慶次美帆
沖縄本島の八重瀬町にある「くじらブックス&Zou Cafe」を営む渡慶次美帆さん。「県産本(沖縄県内の出版社が企画・編集・販売する、沖縄に関する書籍)」と「場づくり」の二つをキーワードに、自分にできる「反戦」を考えます。

推しと私が生まれ、育ち、暮らす国の歴史について azami
コロナ禍にあるK-POPアイドルと出会い、「推し」を追いかけるうちに韓国に興味を抱いたazamiさん。日本の植民地支配という加害性と向き合った時の衝撃、それでも敬意を持って文化を好きでいるために歴史を知ろうとすることについて、率直に綴っていただきました。

東アジアの文脈で脱植民地化を考える Decolonize Futures インタビュー
日本/東アジアにおける植民地主義について、様々な角度から考察・批判するZINEプロジェクト「Decolonize Futures —複数形の未来を脱植民地化する」。エディターはともに21歳の酒井功雄さんとsaki・soheeさん。二人にお話をうかがいました。

〈戦争〉をどう捉えていますか20 代に聞く実感、教育、アクション
「〈戦争〉と聞いた時、何を思い浮かべますか?」学校教育で日本の加害性を学ばなかったという事実、今起きている侵略や虐殺について。12人の20代に聞いたアンケート企画です。

クリエイティブで連帯、反戦
パレスチナへの連帯を示すデモで目立つのが、自作のパッチやステッカーを配布したり、グッズを販売して売上を寄付したりといったアクション。自分たちの表現で「反戦」のメッセージを掲げるクリエイターに、それぞれの思いやアクションについて聞きました。

パレスチナとの仕事から― 暮らしや仕事の中から社会を変える、草の根でつながる 皆川万葉さん インタビュー
およそ25年にわたり、パレスチナの生産者が作った製品をフェアトレードで輸入販売しているパレスチナ・オリーブ。「仕事」を通してパレスチナと関わり続けている、代表の皆川万葉さんへのインタビューです。

 

◎特集2:住まい、どうですか?

建坪6坪、住宅ローン減税が受けられないくらい狭い家に住んでいます 古賀及子
『おくれ毛で風を切れ』、『気づいたこと気づかないままのこと』など、日記やエッセイ集が好評の古賀及子さん。中古で買ったという住まいには前の住人の工夫がちりばめられていて、動物や虫もやってくる。色んな生活が垣間見えるエッセイです。

ただ人と人が暮らすということ 星野文月さんと有吉宣人さんの実践
文筆家の星野文月さんと俳優・ドラマトゥルクの有吉宣人さんは、長野県松本市で「恋愛関係ではない」という前提で共同生活を送っています。気を遣いあっていた初期から現在の変化、部屋のなかでお気に入りの場所、買い物やご飯。生活を通して、人と暮らすことに思いを巡らせるインタビューです。

屋根のある路上、みたいな 南阿沙美
ホームレスの路上生活には危険もあり、心身にも負担がある。でも、路上生活者が助け合うコミュニティが「豊かに思えてしまう」こともある。写真家として活動しながらホームレス支援の活動も行う南阿沙美さんによる、住まいと生活、人との関わりを見つめるエッセイ。

座談会 団地2024
高度経済成長期に建てられた集合住宅、「団地」。しかし単なるマンションなどとは異なり、共有空間が広々している、自治会がしっかりしていて居住の権利意識に自覚的などの特徴も。団地暮らし経験者の3人+編集部の丹野が語ります。

アンケート 今の住まい、どうですか?
住まいには経済状況や趣味嗜好など、個人的な事情が大きく反映されるもの。どうしてその家を選んだのか、住まいに望むことは? など、アンケート形式で聞きました。

編集部座談会「ていねいな暮らし」は今どこに?
2000年代以降に人気を集めた「ていねいな暮らし」系の雑誌・メディアについて、編集部の宮川、浪花、小沼が振り返ります。暮らしについての話題は、いつしか政治、そして戦争の話に…切っても切り離せないこと、つながりを自覚することについて改めて考えた座談会です。

 

◎連載

続・堂々巡りの対話―「社会課題にのりきれない」背景にあるもの
前号に掲載したアルバイトスタッフ椋本湧也さんとの対話、堂々巡りに終わったため第二回を実施。『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』著者の葉山莉子さん、かつてのスタッフ仲間の井上麻那巳さん、編集部・宮川の4人が、映画『バービー』『哀れなるものたち』の話も交えながら3時間以上語りました。

男には簡単な仕事・7 もう平和なんじゃけえ、マリちゃんは好きなことをやりんさいね ニイマリコ
広島市出身のニイマリコさん、今回は特集テーマ「反戦」に沿って祖母の話。被曝を経験した祖母との会話から、戦争がどのように人の心に入り込んでいくのかを考えます。

虹色眼鏡・16 お部屋で暮らす1 チサ/さようならアーティスト
ロンドンから帰国したチサさんは東京で、兄弟姉妹3人で暮らすための家探しをはじめた。転職活動が難航し、入居審査に落ち続け、やっとのことで家を手に入れる。だけど街にも部屋にも愛着が持てない。「ごめんね、今は何見ても文句を言ってしまう。」

40歳、韓国でオンマになりました・8 韓国で幼稚園選び 木下美絵
教育熱の高い韓国、その「競争」は幼稚園選びからはじまっています。木下さんも3歳の娘のため、オフライン、オンラインで情報を得ながら幼稚園探しに奔走。頭を悩ませた半年間を綴ります。

「聞く」という仕事・11 「緊張」との付き合い方 辻本力
ライターの取材は相手が著名人であってもそうでなくても緊張するもの。では、緊張の要因となるものは? リストアップし対策を考えることで、軽減し克服するための心構えを考えます。

無職の父と、田舎の未来について。・24 チームと人生、限りある関係性と、自分が本当に向き合うべきことについて さのかずや
2023年10月に子どもが産まれたさのさん。札幌国際芸術祭2024という大きな仕事、5年ぶりの会社員生活など様々な変化が起こる中で、できたこと、できなかったことを振り返ります。

文脈本屋さん・21 BOOKSライデン
コロナ禍に長崎にオープンした書店、BOOKSライデン。店主の前田侑也さんは大阪の堺市出身で、長崎とは特に縁がなかったそう。なぜこの土地を選んだのか、地方都市だからこそできること、やるべきことなど、ポジティブに語る姿が印象的です。

仕事文脈コラム 9階から見える景色 小沼理
秋に引っ越した部屋からは富士山が見える。特集テーマ「反戦」と「住まい」の二つを横断するコラムです。

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雑貨と本 gururiさん
 谷中のおなじみ書店さん。今店主の渡辺さんと、あるプロジェクトを進めています。お楽しみに!

BOOKSライデンさん
 長崎・出島の書店さん。今回は文脈本屋さんで、オープンまでのこと、これからのことなどを伺いました。

本屋Titleさん
 店主の辻山さんの新刊『しぶとい十人の本屋』が5月末刊行予定とのこと。気になるタイトルですね!

H.A.Bさん
 半年に1回の近況報告広告です。5月に雅子ユウ『本屋本書評集』二巻を刊行とのこと。

ミセルくらしPUNTOさん
 水戸市にある、クラフトアイテム、本、ギャラリーのあるお店。様々な感性が交差する”点”舗!

 

 

 

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