ささやかな「物語」に耳をすませる(後編)/小山内園子
前編はこちらです *** ソーシャルワーカーとして立て続けに面接相談を受けた日も、帰宅してからの翻訳作業がよく進んだ。 面接相談はだいたい1時間程度。顔を合わせて話を聴く。制度の案内とか、書類を作成する手伝いとか、飲ん … 続きを読む
おもしろいことを、おもしろいままに本にして、きもちよくお届けする。そんな出版社をめざしています。
前編はこちらです *** ソーシャルワーカーとして立て続けに面接相談を受けた日も、帰宅してからの翻訳作業がよく進んだ。 面接相談はだいたい1時間程度。顔を合わせて話を聴く。制度の案内とか、書類を作成する手伝いとか、飲ん … 続きを読む
厚手のバスタオルでも3秒あれば乾いてしまいそうな、放置し続ければカリカリに焼けて、鶏皮レベルにまでなってしまいそうな、異常に強い日差しが頭頂部に突き刺さる。ただ洗濯物を干すだけなのに、ひさしのないベランダ … 続きを読む
前編はこちらです * キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』が含まれた「韓国文学のオクリモノシリーズ」は、斎藤真理子さん訳のハン・ガン『ギリシャ語の時間』をはじめ、魅力的な作品群とそのデザインが評判となった。そして同じ年に … 続きを読む
韓国文学が小説からエッセイまで、様々な方面から日本の読者の関心を得るようになった頃に、私は運よく翻訳の仕事を始めることができた。2010年代にはまだ、韓国文学の翻訳に興味を持つ韓国語の学習者が少なく、その … 続きを読む
前編はこちらです。 * * * 「小説を書ける体」「努力」。その言葉を見た時、それまでの少し自嘲的な気分が消えた。何か、決定的に違うものを見せられたような気がした。好きでいること、夢中であることへの態度が、作家と私とで … 続きを読む