お知らせ

【新刊】カニクラブ 國本依伸『しゃべって、しゃべって、しゃべクラシー! 憲法・選 挙・『虎に翼』』発売です 

(2025/11/10)

カニクラブ  國本依伸『しゃべって、しゃべって、しゃべクラシー! 憲法・選挙・『虎に翼』』本日発売です。

しゃべクラシー_H1

今回は、著者のひとりカニクラブのメンバーであり、タバブックスのスタッフとして『仕事文脈』などの編集にかかわっている浪花が、本書・通称『しゃべクラシー!』を制作するに至った経緯をご説明したいと思います!

2024年に放送され、ヒットしたNHK朝ドラ『虎に翼』。日本ではじめて女性で裁判官になった三淵嘉子さんをモデルにしたドラマで、日本国憲法14条が大きなテーマとして描かれました。

そのドラマに感銘を受け「14条で全部闘える!」となった、女3人のおしゃべりユニットのカニクラブ。10時間以上も『虎に翼』について語り、政治や社会、ジェンダー問題から日常の愚痴までを自由にしゃべり尽くした「おしゃべりZINE」を発行し、2025年1月の文学フリマ京都で販売しました。そのZINEを買いにやって来た弁護士の國本さんもまた大の『とらつば』ファンで、そこで初めてカニクラブと國本さんが出会いました。

2025年5月に刊行した『仕事文脈vol.26』の特集1は、「みんなで生き残る」がテーマ。編集メンバーのひとりであるカニクラブの浪花が、「法によってみんなで生き残ることはできるのか?」という企画を立て、カニクラブ全員で國本さんに話を聞きに行きました。「戦争や虐殺に立ち向かえる法の力はないのか」「選択的夫婦別姓や、同性婚など、認められてない法律もたくさんある。果たして『みんな』のものと言えるのか?」など聞き、まとめたのが「法を知ることはみんなで生き延びる力になる弁護士・國本依伸さんに聞く」です。

その後、7月の参院選期間中は「日本人ファースト」を掲げる参政党が躍進。加速する排外主義に危機感を募らせていた中、國本さんより「非法律家のみなさんが、参政党の憲法草案を読んでどんな感想を持つのか聞きたい」と連絡があり、再び集うことに。まずはnoteで記事を公開するだけだったものの、これはきちんと形にしたほうがいいのでは……?と思いつき、のべ6日間で収録から配布までを行った緊急編のおしゃべりZINE『参政党憲法をかわりに読んでみた。』をつくりました。

そのZINEを読んでくださったタバブックス・宮川さんよりすぐさま「カニクラブと國本さんで本がつくれるんじゃない?」と提案をいただき、そこから一気に書籍化したのがこの『しゃべって、しゃべって、しゃべクラシー! 憲法・選挙・『虎に翼』です!

書籍には、まだ未公開の新たなおしゃべり「選挙後、これからどうする?」も収録。選挙期間終了すぐ、まだモヤモヤがたくさんの中、私たちにできることはなんだろうか、おしゃべりしたようすを収めました。まえがきからおまけページ「タイトル案をカニクラしてみた。」まで、前編にわたってすべておしゃべりしている、たぶんなかなかない本になっているのではないでしょうか。

『虎に翼』で14条に出会い、法のプロに話を聞き、自ら発信していく。知って、しゃべって、考えて、またしゃべって……そんな2025年のカニクラブの成長譚でもあり、この1年の社会や政治状況のモヤモヤを記録した1冊です。

本書の大きなテーマは「目的のないおしゃべりこそ、民主主義の第一歩!」。ぜひその一歩を一緒に踏み出すきっかけにしてもらえたら嬉しいです! みんなでしゃべクラシーしよう!

(浪花)

トップへ戻る