お知らせ

【新刊】『gururiのぐるり』発売です 

(2026/3/5)

渡辺愛知『gururiのぐるり』本日発売です。

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 『gururiのぐるり』は、東京・谷中で「雑貨と本 gururi」を営む渡辺愛知さんが、お店での日々約1年間の記録と、幼少期から学生時代、いくつかの仕事を経てgururiを開くまでのことを綴った本です。
 「あるひとりの架空の女性をイメージして、その人を思いながらお店をつくっている」というgururi、その選書や素敵な店内、やわらかい雰囲気で人気のお店ですが、そのイメージにとどまらない、女性1人で書店を営む現実、その思いが伝わってくる内容です。

 本屋さんにまつわる本を、タバブックスで出すのは初めてです。小さい出版社、独立本屋さんが増えてきて、その活動が本になることも目につきます。みなさんがやっているならうちはいいかなというのと、本のことを取り上げて、本に興味のある人に向けて本を出すことよりも、他のことをやってみたかったからかもしれません。
 今回なぜ渡辺さんにお願いしたかというと、gururiさんの本がもし出るとしたら、タバブックスからがいい、と思ったからです。gururiさんは重要なお取扱店さんであり、渡辺さんはかつてタバブックスで一緒に働いてくれた、元スタッフです。事務所もまだなく、シェアオフィスと小さいアパートの一室を仕事場にしていた頃、あらゆる業務をこなしてくれていました。その後店を構え、1人で切り盛りし、しかもよい本をたくさん置いて、多くの人たち、特に女性たちに届けてくれている。少し前には、お店で起きた出来事について『怒りZINE』に文章を寄せてもらい、韓国ドラマ「私の解放日誌」にハマった女性たちと共に『私たちの”解放日誌”』を作り、彼女の強い面、ゆかいな面も見せてもらっていました。そんなこともあり、うちから、いい形で本にしたいと思い、声をかけたのが2年前、2024年の年明けでした。

 内容を検討し、少しずつ原稿を書いていくことで企画がスタートしたのですが、ある時から先に進まなくなり…それはよくあることなのですが、最近のこと、店を始めてからのことが、昔のことよりも苦労している様子。毎日同じで、そんなに特別なことはなく、と言うけれど、話をしているといろいろ出てくるし、十分おもしろいよ、と伝えてもなかなか難しい。そこで、日記を書いてみたらと提案したら「私もそう思っていました!」ということで、noteで日記「gururiの日々」を書くことに。そうしたら、筆が乗ってきたのか、毎週きっちり1週間分を書いて送ってきてくれました。
 日記を見ながら本の構成を練っていき、発売時期を決めて、という頃にまさかの店舗の立ち退き問題。そんなこともちろん予想だにしておらず、この企画自体このままでいいのか、大変な時に本どころじゃないのでは…という状況のなか、いろいろな葛藤も含めて書いてくれて、こうして無事本を発行し、お店も渡辺さんも次のステージに向かっていることを残すことができました。

 さて、本屋さんである渡辺さんの本、お店で日々販売をしている書店さんの目で、装画や装丁について意見をもらいました。gururiのイメージの装画で、小さめのサイズ、カバーがなく、帯はあり。そうしてgururiのロゴを手がけた花松あゆみさんの装画、宮本亜由美さんによる小口折製本、天アンカット、スピン付きの装丁が出来上がりました。校正は、gururiのフリーペーパー『meguru』でも校正をしている岩國早苗さん。gururiの空気が伝わる本になったのではないかと思います。

 こうしてできた本書、「本屋さんの本」ではありますが、1人の女性が社会の中で、あらゆる困難に遭いながら、事業を続けていく、その記録でもあります。gururiには、暮らしに必要な食や雑貨、暮らしの本、詩歌や海外文学、そして社会問題、フェミニズムの本が並びます。それらがつながっていること、区別せずに連なっていることを意識してのラインナップだといいます。その連なりの一部に本書もあることが伝えられれば、と思います。ぜひ多くのみなさんに手に取っていただけますように。どうぞよろしくお願いいたします。
(宮川)

IMG_3625のコピー

一足早くgururiさんにお届けしてきました。gururiを象徴する窓辺に置いて、夜の窓辺の光景を撮影。本書の表紙には、本、ランプ、花、猫などが描かれていますが、まさにその絵と同じものたちが窓辺を飾っています。

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