from tbtb日誌

7/6〜7/29 イベント出店×2、投票前企画、新刊発売・重版、刊行記念展示、web連載など 

(2025/7/31)

7月6日(日)
いつもの下北沢BOOK LOVER’S HOLIDAY、講談社本田靖春ノンフィクション賞とのコラボ「遥かなるノンフィクションー下北沢入門篇ー」に誘われて出店。候補作刊行の老舗版元が並ぶなか、どんなものか、何持っていくかと思ったけど、こんなかんじに。

「タバブックスのノンフィクション
人文、社会、エッセイ、日記、雑誌、ZINE…自分と社会を見つめる本、いろいろあります」

それがよかったのかどうかわからないが、予想以上に調子いい。関連イベントも行われてて、出版関係者が多くて手に取ってもらえたのか。ノンフィクション賞候補作もどれも面白そうで、迷いつつ2冊購入。

 

7月8日(火)
スタッフ浪花さんとの定例ミーティングで、参院選ちょっとヤバい、目に余る、ということで投票前にキャンペーンを行うことに。「投票前に読みたいタバブックスの本」をピックアップ(仕事文脈 vol.26 特集1「みんなで生き残る」/若者の戦争と政治/女性議員を増やしたい ZINE/家父長制はいらない/セーファースペース)。浪花作の下記文章とともにSNSで発信。

「7月20日(日)は参議院議員通常選挙。これから6年も任期につく議員を選ぶ重要な選挙ですが、依然として世論調査では自民党が「優勢」、さらに「日本人ファースト」を掲げる参政党が支持率を伸ばしており危機感を抱いています。
人権を蔑ろにし、差別、排外主義を推し進めるような政党に1議席も許してはいけない。そんな強い気持ちをもって、投票前におすすめの本を5冊紹介します!(編集浪花)」

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7月9日(水)
昨日のおすすめ5冊がかなり反響があったので、うちだけじゃなく本にまつわる人たちがおすすめしたらいいんじゃないかと話して、無料バナーを作ることに。差別に投票しない、みんなで生き残るために、をメインコピーにしてcanvaでささっと作成してポスト。夕方配信のメールマガジンにも掲載した。投票まで1週間半、なんとか少しでも目に入って、さざ波でも立てられたらいい。

投票前に読みたい本 (1)

7月12日(土)
世田谷給田のcommonhouseに、植本一子さんの写真展とトークへ。commonhouseは3月オープンの際大量に注文もらい、事務所まで本を取りに来てくれて、その後色々あって店主の1人さやかがうちで週1バイトしている。そこで植本さんの展示があるということで、なんだかこそばゆいというか、ともかく行かねばということに。遠野に通っていて、その場や馬や人と大切な関わりを築いている、という話は聞いてたが、写真も、その日々を描いた新刊「ここは安心安全な場所」も素晴らしく、凄みも感じた。この本で変わった、と言われるのがうれしいと言っていたが、確かに表現や視点は変化しているけど、凄みの部分はずっとあるなと思う。

7月16日(水)
『複業ZINE』着。ネット印刷なので、直接段ボール3箱が事務所に。ここから取次、倉庫に発送することになるんだが、1箱を階段で1人で下ろすのは無理、という重さ。エレベーターなし物件なのです。半分抜いて、下で梱包し直して、など段取りを計算する。
夜、仕事文脈オンライン会議。なんとなく特集テーマを決めていたんだけど、このところの参院選の排外主義の横行で、このテーマでいいんだろうか…と弱気になっていた。が、みんなの企画を聞いていたら、これでもいけるのかもとちょっと前向きに。おしゃべり大事。

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7月17日(木)
新刊見本提出、その後谷中のgururiへmakomo『赤おじさんと白いイヌ』刊行記念展示初日を見に。展示室のサイズを考えると、作品は余裕で並んでいるかな、と思ったらグッズなどもあって予想以上に賑やかな空間に。お友達やふらっと来たお客さん、途切れず人が入っていた。搬入など事前のやりとりは直接やってもらっていたのだけれど「makomoさん、すごく話しやすいですね!」と。楽しく進めてもらっていたようでよかった。

7月19日(土)〜20日(日)
神戸、新長田で開催の「ふたばZINEフェス」出店。今回ZINEフェスということでスタッフ、知人のZINEをお預かりで販売することにしたがその一つ、カニクラブ+弁護士國本先生「参政党憲法かわりに読んでみた」を行きの新幹線で読む。予想以上のボリューム、充実ぶりで最後ちょっと泣きそうに。名古屋くらいで読み終わってインスタストーリーにアップ。そうしたら「ストーリーで見て気になった」という方が!「投票前に読みたい5冊」「差別に投票しない」もPOPを作って並べたら、結構手に取ってくれた。初日に売れ切れたものもあり、翌日来る浪花さんに補充を依頼。

日曜は終了が15時だからそんなに動かないかなと思ったら前日よりも人が増えた。12時から「ひとり出版、どうやるの?」というトークに出ることになりその間は浪花店番。戻ったら國本さんとカニクラブメンバーが!追加してもらった参政党憲法は完売、複業ZINEも残りわずか。今読んでほしいものをたくさん手渡すことができて、満足。
夜、浪花、神戸在住のライターさんと渋い飲み屋をはしご。19時台に入った2軒目にはテレビがあって、カウントダウンが始まり…選挙速報。誰かと一緒に見れて、まだよかった。

7月22日(火)
新刊直取引店の注文を一気に発送。丸一日かかった。その間も注文が入ってきて、残部これじゃ足りなくなる予感…と思い、重版することに。発売前重版決定、というのはもしや初では?制作陣と一緒に喜び合う。複業というテーマ、ありそうでなかったのか。イベントでも先行発売というのを抜きにしても、吸い寄せられるように手にとられていた。

 
7月29日(火)
web連載「2人は翻訳している」すんみさん回の原稿が月曜に届き、「日本第一」が叫ばれていることを意識した内容で、今読んでもらいたいエッセイ。そして朝オ・ヨンアさんから「ディアスポラ・記憶・Kメンタル」の原稿が届き、その背景を静かに、しかし強烈に批評する一編だった。日本に住む韓国人のすんみさん、在日コリアンのヨンアさんが、今の日本をどう見ていて、どういう思いでこの文章を書いてくれたのか。多くの人に読んでもらいたい。

 

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