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僕はこうやってZINEを作っている、あなたは?#0 

(2023/1/17)

こんにちは!タバブックススタッフの椋本です。

最近、ZINE界隈がにわかに盛り上がりを見せています。
例えば、過去最多の出展数を記録した秋の文フリ東京や吉祥寺ZINEフェスティバル。植本一子さんや安達茉莉子さんやように商業出版に進出しながらZINEを制作したり、小原晩さんの『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』が各書店で年間ベストを獲得したり。我らがタバブックスのZINEレーベル“gasi editorial”は立ち上げから一年経たずにもう3冊出していますし(すごすぎ笑)、「今年はZINEを作るぞー!」と意気込んでいる友人もチラホラ見かけるほど。

かくいう自分も仕事をしながらZINEを制作しています(気持ち的にはZINEを製作しながら仕事をしている)。2021年にフルタイムで働きながら作った『26歳計画』。そして昨年11月には『書簡集 それでも変わらないもの』をリリースしました。


ZINEの醍醐味のひとつは、コンセプトメイキングからデザイン、値付けから販売までを自分の裁量のもとワンストップでできるところ。会社で働いていると企画なら企画、営業なら営業、マーケならマーケと職種別の仕事内容になりますし、プロジェクトも基本的にチーム体制なのですべてが思い通りというわけにはいかないから、「自分がいいと思ったらGO!」と突っ走れる個人ワークは気持ちがいいです。

ZINEは内容やデザインはもちろん、作り方も自由だから、たぶん作り手はそれぞれこだわりや考えを持って制作しているはず。すごく興味があるし聞いてみたいけれど、他の作り手から制作のプロセスをじっくり聞く機会ってなかなかありませんよね。だったらまずは自分からシェアしていこう!ということで、「僕はこうやってZINEを作っている、あなたは?」というスタッフブログを始めようと思い立ちました。

ひとまず工程と切口を書き出してみます。
この順番で書いていこうかしら。

1 本のスタイル…オムニバスの魅力
2 コンセプトを決める…自分にとって本当に大切な問題をまっすぐに追求する
3 企画書を作る…自分がワクワクするような一枚を
4 寄稿者を集める…旅するように本を作る
5 編集…クオリティコントロール問題
6 デザイン…ウッカリ手に取ってしまう装丁
7 校正…誤植を見つけたときの申し訳なさったらない
8 印刷・製本…金額と質のトレードオフ
9 制作費…クラウドファンディングをどう考えるか
11 販売…ちょうどいい値付け/書店との関係づくり
12 梱包・発送…スマホ割とクリックポストが助かる
13 SNSとWEB戦略…エゴサとGoogleを使いこなす
14 イベント…本に出会い直すきっかけづくり

加えて、ZINE制作中に考えていた論点もコラムにできそう。

・「本の帯を再考する」
・「紙の本と電子書籍のちがい
・「問いを投げるだけでは無責任だ」
・「ダメ元でぶつかってみたら意外と良いことある」
・「100年後も読み継がれる本を目指して」

書き出してみるとどんどん出てきました(笑)
この連載が色んな制作者の方とお話しするきっかけになれば嬉しいです。

ぜひお楽しみに~!

(椋本)

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