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25歳、本と私#3 1月の読了本13冊 

(2023/2/3)

 こんにちは。最近、友達に「まだ読んでないけど気になってる本」をプレゼントするのにハマっています。アルバイトスタッフのげじまです。今回は、積読しがち・同時並行で読んで途中で諦めがちな私が、1月に読み「終わった」本をご紹介します。

 

1冊目(1/7読了)妹尾河童『河童が覗いたインド』
  札幌の書店SeeSaw Booksさんで購入。帰りの飛行機で読んで、北海道に行ったのにインドを旅した気分になりました。

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2冊目(1/16?読了)兼桝綾『フェアな関係』
  タバブックスから11月に出た兼桝さんの小説。セックスしたい女とセックスしたくない男の組み合わせが良いと思いました。


3冊目(1/21読了)千早茜『しろがねの葉』
  第168回直木賞受賞作。書店員アルバイトなのでとりあえず受賞作を読んでみようと思い、くまざわ書店橋本店さんで購入。幼少期の主人公ウメのキャラがガールパワーな感じで良かったので、そのまま大人になってほしかった……!

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4冊目(1/22読了)井戸川射子『この世の喜びよ』
 第168回芥川賞受賞作。三軒茶屋の書店twililightさんで『あくてえ』と『ジャクソンひとり』とともに購入。そのまま店内のカフェスペースで、チョコレート・クリームソーダを飲みながら読み終えました。

5冊目(1/22読了)山下紘加『あくてえ』
 前回の第167回芥川賞候補作。「あたし」とその母「きいちゃん」に、自分の母親である「ばばあ」のケアを任せっぱなしの父親(しかも離婚してる)のクズさがリアルすぎて、読んでいるほうも腹が立ちました。

6冊目(1/23読了)向田邦子『父の詫び状』
  札幌の古本屋BOOK LAB.さんで入手。1月に読んだ本の中でダントツ一番おもしろかったです!!私が好きなタイプの本は「生活感」があるもの、つまり、その人なりの生活のなかでのこだわりや癖など(細かければ細かいほど良い)がにじみ出ているものなのですが、このエッセイはまさにそんな「生活感」がある本でした。半世紀以上も前の生活を描いているはずなのに、いま読んでも「わかる~」と感じる文章はなかなかないかも。私はこれを読んで向田邦子のファンになりました。

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7冊目(1/24読了)安堂ホセ『ジャクソンひとり』
 第168回芥川賞候補作。なぜこれが受賞しなかったのか。ブラックミックスのイブキが漫画について言った「白紙に黒い線引いて、はい、輪郭です。はい、白紙部分は肌です。自分たちと同じ人間です、って素直に思い込める人間なんて、どんだけお気楽なんだよって感じ」というセリフが、木版画をやっている私にはぐさっと刺さりました。

8冊目(1/26読了)カトリーン・マルサル著、高橋璃子訳『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』
   数カ月前に半分くらいまで読んで放置していたのを読了。ビジネス書や経済書を好んで読むタイプの、資本主義ズブズブの人にぜひおすすめしたい一冊だと思いました。

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9冊目(1/28読了)石沢麻依『貝に続く場所にて』
 第165回芥川賞受賞作。タバブックス退勤後に下北沢の古本屋ほん吉で購入しました。東日本大震災を扱ったこの小説を読んで、同じく震災をテーマにした今回の芥川賞受賞作『荒れ地の家族』を読む準備ができました。


10冊目(1/29読了)向田邦子『霊長類ヒト科動物図鑑』
   向田邦子のエッセイ、さっそく2冊目です!!向田邦子、痴漢に遭って警察に行ったら「ほんとに刃物持ってたのかねえ」と疑われてカチンときて、一週間待ち伏せしてその痴漢をとっ捕まえたらしいです。最高かよ……。これを買ったサンブックス浜田山さんはまちの本屋さんなのですが、選書が素敵で通ってしまいそうです。

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11冊目(1/30読了)佐藤厚志『荒れ地の家族』
 第168回芥川賞受賞作。三菱一号館美術館でやっていた「ヴァロットン 黒と白」展を見たついでに丸善丸の内本店さんで購入しました。私のバイト先の書店では全然配本がないのに、そこでは山積みになっていて書店のヒエラルキーを感じました。著者さんが仙台の丸善の書店員さんだからかもしれませんが……。「震災」ではなく「災厄」という言葉を繰り返し使っているのが印象的でした。

12冊目(1/30読了)佐藤厚志『象の皮膚』
 
 同じく丸善で購入した同著者の既刊です。大型の書店で働く主人公に共感したり同情したりしながら読みました。

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13冊目(1/30読了)柚木沙弥郎・熱田千鶴『柚木沙弥郎のことば』
 日本民藝館で「生誕100年 柚木沙弥郎展」がやっているということで、サンブックス浜田山さんで購入。民藝運動に興味が出てきたこの頃です。


 1カ月で13冊も読むことはなかなかなかったので、読もうと思えばこんなに読めるんだと発見しました。この調子で2023年はたくさん本を読んで、目を肥やしたいと思います!

 

(げじま)

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