25歳、本と私 #2札幌で書店めぐり・続
(2023/1/27)
こんにちは。寒いですね。アルバイトスタッフのげじまです。
年始に札幌で書店めぐりをしました(前回の記事はこちら)。今回はその続きです。
地下鉄南北線の北18条駅で降りて、北海道大学のすぐ近くにある二つの本屋さんに向かいます。
まずは古本屋のBOOK LAB.へ。北海道らしい玄関フードの中に100円均一コーナーがある本屋さんです。その先のドアを開くと壁面いっぱいに木製の本棚が並び、人気作家の小説やエッセイ、デザイン・アート書、雑誌など比較的新しい本が感じよく並べられていました。お店の真ん中の平台には絵本や写真集が置いてあります。
前回の書肆吉成は堅めな人文系の古書店でしたが、こちらのBOOK LAB.は北大近くということもあってか、若者や家族向けの雰囲気がある街の古本屋さんです。
入り口付近で面陳になっていた『チェコのマッチのラベル』(ピエ・ブックス、2005)と、遠藤まめたさん『オレは絶対にワタシじゃない』(はるか書房、2018)をレジで購入。
ちょうど新春おみくじをやっていたので、1枚引くと「100円コーナー1冊プレゼント券」が当たりました。翌日に東京に帰る予定を告げると「1冊持っていっていいですよ」と言ってくださったので、気になっていた向田邦子『父の詫び状』をいただきました。(これがめちゃくちゃおもしろかった話はまた今度)
次に新刊書店のSeeSaw Booksへ。ガレージのような建物の壁に大きなクマのペイントがされていて、その中に本屋さんがあります。入ってすぐ低めの平台があり、寒い土地と時期にぴったりの「身体」フェアが展開され、セルフケア、呼吸、整体、瞑想などの本が並んでいました。
セレクトショップのような雰囲気があり、文芸書の選書にもセンスを感じます。タバブックスの新刊『フェアな関係』や『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』も置いてくださっていました!
私が嬉しかったのは、フェミニズム、ジェンダー系の棚がしっかり作られていたことです。入門的な本から最新の話題書まで良書が揃っていました。
札幌の高校に通っていたころ、私は「フェミニズム」も「ジェンダー」も知りませんでした。そういう本や知識に触れる機会が、地方の子どもたちには圧倒的になかったように思います。今回札幌で書店めぐりをしていても、大型の書店では圧倒的にそういう本が少ないと感じました。それでも書肆吉成で半世紀前のフェミニズム本に出会ったり、SeeSaw Booksの棚を見て、地元に若干希望が持てました。
(げじま)
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