25歳、本と私#10 選挙と入管とクィアのブックフェアをやった4月。
(2023/5/12)
こんにちは、アルバイトスタッフのげじまです。ゴールデンウィークは9連休もあったのに、ほとんど家からというかベッドから出ない日々を送れて最高でした。生産も奉仕も貢献もしない日が時々でもあるといいです。
さて4月は本屋大賞が発表されたり、その翌日に村上春樹の6年ぶりの新刊が入荷したり(秒で売り切れてビビりました)、西加奈子さん初のノンフィクションが発売されたりと、バイト先の書店ではいつもよりアワアワしていたような気がします。
もうひとつのアルバイト先の書店で、私が地味にやっていたブックフェアを紹介します。
①選挙と民主主義のブックフェア
地方統一選挙に合わせて、岸本聡子さんや宇野重規さん、佐久間裕美子さんの著書などを並べたフェアをやっていました。投票ポスター2023より、カナイフユキさんのポスターを印刷してPOPの代わりに掲示。
投票ポスターはプロ・アマ問わずデザイナーやイラストレーターの方々を中心にさまざまなデザインが公開されていたので、書店から投票率を上げるべく10枚ほど印刷して店内の壁や鏡に貼りました。
②#JusticeForWishma #入管法改悪反対 のためのミニブックフェア
入管法改悪法案に少しでも抵抗しようと関連書籍を集めていました。名古屋入管でウィシュマさんが亡くなった時の監視カメラの映像について、安田菜津紀さんが金井真紀さんのイラストとともに書いた記事を読んで、ひとまずこのラインナップになりました。
とうとう5月9日に衆議院で可決されてしまってやばいので、もう少しこのフェアを広げてしっかり作ろうかと考え中です。こういうとき、若い人が手に取りやすいビジュアルの表紙で、2000円を超えないくらいの値段で、わかりやすく、でも単純化しすぎず書いてある本がもっとあれば並べやすいのにと思います。
③クィアのクィアによるクィアのためのブックフェア
4月22日、23日の東京レインボープライド(TRP)に合わせて、LGBTQAI +の存在を可視化し祝福する物語や、世の中の当たり前に違和感を問いかけるマガジンなどを集めました。
22日はTRPのタバブックスのブースでお店番の手伝いもしたのですが、やはりTRPはピンクキャピタリズム感が強かったです。
「クィアのクィアによるクィアのためのブックフェア」のPOPは、機嫌の良いハッピーなクィアではなく、不機嫌で、ヘテロセクシズムという秩序を破壊しうる不穏さを持ったクィア感を出したかったので、黒色にしました。
ちなみに③の場所は、今はクィアなマガジン『IWAKAN』の最新号刊行を記念してIWAKANコーナーになっています。最新号のタイトルが「男性制」ということで、男性性と家父長制、フェミニズムに関する本も少し選書しました。
いつもなにか考えながら本を並べています。「LGBTQ +の本 同性愛嫌悪を終わらせるための最初の一冊」のコーナーを上司を説得して作って、お客さんが買ってくれるのがわかって以降、自信がついたので、どんどんじゃんじゃんこういうフェアを作っていこうと思います。
「この棚をみるためにまたきます。」と書かれた小さなふせんに応えるような本を並べたいです。
(げじま)
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