読者の声

「読者の声」第4弾:『かなわない』 

(2017/8/16)

カバー13

前回にひきつづき、「読者の声」第4弾では植本一子著『かなわない』の読者カードをご紹介いたします。以下に抜粋いたします。

 嫁が先に読んでいて、感想を聞くと「最後はホラー映画だった」と言っていた。その通りだった。(36歳・男性)

 

 面白い、と聞いて読みたくて買いました。最初は育児しつつ、やりたいことをやって、子どもいるのに自由でおもしろいなあ、と思って読んでいたけど、後半、赤裸々に自分の思いを書けることがすごい、うらやましいと思った。私も夫婦というもの、家族というものに悩んでいるのに、ここまで書いてしまうのか、と驚きました。家族というのは難しい、自分は小さい頃、愛情いっぱいに育ててもらったことを母になってやっと実感して、それを子どもに今してやれてない、というか、普通だったことが積み重ねられて作られていたもの、母が作っていたことに今さら気づき、それはすごいことだったんだなと思う。自分も相手も傷つけて、もっと他に、と思う気持ちがすごくわかった。(35歳・女性)

 

 読み始めると、我が家の環境(夫がミュージシャン)と似ているせいもあり、乳児を育てているときのある種のしんどさみたいなものに共感し、どんどんページをめくっていったのですが、めくるごとに一子さんのぐらっぐらの精神状態が伝わってきてしんどくなり、読後はすごいモヤモヤ感で終わりました。
これだけ赤裸々な内容を本にするということは、一子さん、相当余裕なかったのかな……と他人事ながら心配もしました。しかしながらドラマチックな一子さんの人生を知りたいような知りたくないような不思議な気持ちです。(36歳・女性)

 

 ラッパーECDさんは以前から存じ上げてましたが、その奥さんが本を書いているとは……。本屋で手にとって、すぐに読んでみましたが、とにかくページをめくる手が止まりませんでした。独特のユーモアが漂う文章も面白かったですし、何より著者自身の感情がむき出しで語られているさまはとにかく迫力ありました。他の著作も読んでみたいです。(29歳・男性)

 

 普段読書が苦手なのですが3日で読んでしまいました。私は今結婚し2年になり、子どももほしいなあと思っていて、本を読み、子育てってこんなに大変なんだなあと感じ、いつか私にもこういう時期がくるのかもしれないと思い、また読むことになる!!すごく大事な1冊になりました。
「かなわない」をまず購入したのですが、すぐに「働けECD」もネットで購入しました! 読み終わる前に「家族最後の日」を買って毎晩読ませていただきます!!
私の人生にとても大事な1冊となりました!!(30歳・女性)

 

 正直に書かれていて、自分の母も子育てのときに苦しんだろうなあと想像しました。(18歳・女性)

 

 読み始めると、我が家の環境(夫がミュージシャン)と似ているせいもあり、乳児を育てている時のある種のしんどさみたいなものに共感し、どんどんページをめくっていったのですが、めくるごとに一子さんのぐっらぐらの精神状態が伝わってきてしんどくなり、読後はすごいモヤモヤ感で終わりました。これだけ赤裸々な内容を本にするということは一子さん、相当余裕なかったのかな…と他人事ながら心配もしました。しかしながらドラマチックな一子さんの人生を知りたいような知りたくないような不思議な気分です。一子さんの人生は一子さんだけのものでも、そうでもない気もする。(36歳・女性)

 

最後のページの初版が私の誕生日だったのでとても気になり、3回本屋で見かけて3度目の正直かなと思い買ってみました。まだ読み途中ですが、良い意味で怖くなったのでこちらのハガキを送りました。私は府中市に昔住んでおり、国立駅が近い所に家がありました。この地名が出てきたことにもドキドキしたのですが、今まで(20年くらいですが)読んだ本の中で一度もであったことのない「宮里」という登場人物にびっくりして泣きそうになりました(笑)今後読み進めていく中で、私の知り合いの名も出てこないかなと楽しみにしている自分がいます。何だかわからないけれど、すごく心をひかれた本なので、まとまりのない文章ですが感動を伝えたかったのです。(25歳・女性)

 

 ささいな日常の出来事が鋭い爪になって心の中をゴリゴリかき乱していく感じと、またささいな日常の出来事が傷口をじわじわ癒して皮膚を再生してくれる感じ、私も知っていると思いました。私は仕事があまりにも苦痛で、上司に辞職を出そうとしたら、気がつくと自分のふがいなさを吐き出しながら泣いていて、本気で落ち込んだ今日ですが、『かなわない』が寄り添ってくれる気がします。(25歳・女性)

 

正直すぎて大好きです。(勝手に)友人の日記を読む気持ちで読んでいました。楽しい時間をありがとうございます。(25歳・女性)

 

 書店で『家族最後の日』と『かなわない』を一緒に購入し『家族〜』を先に読み『かなわない』に、読む順番が逆でしたが、何故かこの順番で読んで良かったと思いました。平凡な51歳主婦の私ですが、一子さんと同じような親子関係で日に悩んでいて、目をそむけ、都合の良い時印ろうのようにこれみよがしにしてみたりと、私は病気なのかな? なんて思いながら、この歳まできてしまいましたが、先生とのカウンセリングの章は私に言ってくれているのでは? と思えふるえました。きっとこれから何度も読み返す時がくるのでしょう。本当にタイミングってあるんですね。(51歳・女性)

 

 SUNNY DAY SERVICEの曽我部恵一さんがtwitterで紹介されていたのを拝見し、読んでみました。一子さんがどういった方なのか、石田さんが誰なのか、分からないまま読み始めて最終的にはドタバタ石田さん一家的なドキュメンタリーを見ているようでした。とてもストレートな表現で映像化(頭の中で)するのがとても容易でした。(28歳・女)

 

 自分にも似ているところがあったり、理解できない所があったり、人間くさいというか、いのちを味わってるという感じがしました。人と、まっすぐ? フラット? に接する様子がカッコイイし、あ、こうありたいと思ってしまいました。人からどう受けとられるかをこわがらずここまでセキララに書かれていて、生々しかったです。ならではの力強さ。あっぱれ。でした。(27歳・女性)

 

 

たくさんのおハガキありがとうございます! まだまだ感想などお待ちしております。

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