「読者の声」ご紹介はじめました:『はたらかないで、たらふく食べたい』
(2017/6/29)
タバブックスの本の一部には読者ハガキ、「愛読者カード」をはさんでいます。そこに寄せられた感想をご紹介していきたいと思います。
第一弾は、栗原康著『はたらかないで、たらふく食べたい』。以下に抜粋してご紹介いたします。おハガキありがとうございます!
アガンベンとかゾミアとか、最先端のトピックから当方孝養が欠落してた伊藤野枝さんまで、フィールドがすこぶる幅広い。次作もぜひ読みたい。(63歳・男性)
生き苦しいなあ、何なんだよこの世の中は、と思う日々の中で出会い、読んでいたらヒザを連打してアザができそうになりました。働くのイヤな私のような男子には。結婚の件など、ブラックジョークを通りこして、現実です。著者は辛くも逃れたとのことですが、私は結婚してしまったので、病膏肓に入るの感があります。原発に反対して、電気代不払いなどのサボタージュもしているので、その意味でも面白かったです。皆に読んでほしいので、バイト先の図書館に入れて若い人にすすめまくっています。(39歳・男性)
会社が、400人規模のリストラを開始し、いくらか割増退職金は提示されていますが、この一ヵ月拒否している者です。この本を読んだら、別に仕事をしなくても悪いことではないんだと気付き、気持ちが楽になりました。「生の負債」に約30年つかっていましたが、意識の上ではようやく解放されそうです。仕事は今のところやめるつもりはありませんが。(51歳・男性)
敬愛する渡辺京二さん、石牟礼道子さんが孫のようにかわいがっていらっしゃる坂口恭平さんがユリイカで特集されていて、その中でつきぬけていたのが、初めてお名前を知った栗原康さんでした。肥後弁で言うなら「まうごつ面白か~」です。 地元書店では売ってそうもなかったので、すぐさまnetで注文致しまして、到着すると即、読み始めました。眠っていたアナーキー細胞がゲラゲラと笑いながら目を覚ましました。栗原さん、詩人ですよね。伊藤比呂美さんみたいなパワーを感じました。3日前に焼いたおもちのように固まってしまった世間に、熱い血流を復活させるのに、必要な本ではないでしょうか。(59歳・女性)
豚、豚、豚……って豚がいっぱい。ピーピーですー。 豚も鳥も草もイナゴも人間も男も女も、みんな境界線や区切りもないのでしょう。栗原先生は本をいっぱい読んで家にいて、とっても熟成されてきています。本の力ってすごいなあーと。(なんだかトンチンカンな感想で) 政治に興味がないと書かれていますが、これだけ言うことがあるのは誰よりも(大げさ)興味を持たれていると思います。私の夫も目標は「遊び人」と言っています。会社辞めてもいいと言ってますが、定年まで(あと2年)働くようです。 私の父は私が中学の頃から主夫をしていました。働かないで食べるご飯もおいしいと思います。(54歳・女性)
タイトルの「はたらかないで、たらふく食べたい」が、何よりすばらしくて、しびれました。 文体のリズムやテンポがとても心地よくて、栗原さんの文章をずっと読んでいたくなりました。 栗原さんの文章は、いたるところで自由が感じられて、すごく励まされる気がしました。 栗原さんのエッセイを読んでみたいです。どうぞよろしくお願いします。(41歳・女性)
面白い! 常々思ってはいたがなかなか吐き出せずにいたことを全部言ってくれた! バンザイ! ぜひ続刊の刊行を希望します! 人はこうでないと!(56歳・男性)
みなさま、ありがとうございます!!
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