一つだけの答えではなく、自分だけの答えを見つけていくという話(前編)/すんみ
小学生のあみ子は、お腹の中の子を亡くし、悲しみに耽っていた母親の回復を祝おうとして、弟のお墓をつくることにする。木の立て札に、習字がうまい友だちののり君に「一生のお願い」と頼んで「弟の墓」と字を書いてもらう。家に帰り、 … 続きを読む
おもしろいことを、おもしろいままに本にして、きもちよくお届けする。そんな出版社をめざしています。
小学生のあみ子は、お腹の中の子を亡くし、悲しみに耽っていた母親の回復を祝おうとして、弟のお墓をつくることにする。木の立て札に、習字がうまい友だちののり君に「一生のお願い」と頼んで「弟の墓」と字を書いてもらう。家に帰り、 … 続きを読む
前編はこちらです。 * * * ひとさまの文章を預かっている以上、自分の考えでは言葉をつづれないのである。「自分の文章」の、手足を縛ること。私の場合、それが翻訳作業の最大の特徴だ。「自分の文章」ならばしなくてすむ苦労が … 続きを読む
主人公は今、両腕を後ろ手に縛られて、両足も足首のあたりで結束されている。 時は夜明け前。朝露に濡れた雑草が頬をなぶって不快な触感をもたらし、後頭部は何かを押しつけられているようにキリキリ痛む ――と、ここまできて私の視 … 続きを読む
韓日翻訳家のすんみさんと小山内園子さんによる連載をスタートします。翻訳とは、ことばとは、それが生まれる世界とは。さまざまな角度から「翻訳」について書いていただく予定です。第1回は、おふたりからのプロローグを … 続きを読む