【イベントレポート】戦争や政治について話せるお茶会@シスターフッド書店Kanin 3/30
(2025/5/7)
2024年12月末に弊社より刊行した『若者の戦争と政治 20代50人に聞く実感、教育、アクション』。今年3月30日(日)、この本を真ん中にし、戦争や政治について意見を交わせる「お茶会」を、京都北白川のシスターフッド書店Kaninさんにて開催しました。
イベント開催から、早くも1ヶ月以上経ってしまいましたが……
終了したいまも「参加してみたかった!」や「イベントの参考にしたい」という声をいただくので、当日どのような会になったのか、編集浪花がレポートします!
〜〜〜〜☆〜〜〜〜☆〜〜〜〜
今回、一緒に開催してくださったのはシスターフッド書店Kaninさん。店主Sさん、店主©︎さんの女性おふたりで営まれている、フェミニズムやジェンダー、社会問題などをテーマにした本を中心とした書店です。戦争や政治について話せることを前提とした会なので、会場はセーフな場所がいい! 京都には素敵な個人書店がたくさんありますが、そんな意味ではKaninさんがぴったりではと思い、お声がけさせていただきました。
定員は10名、参加費は1000円(ワンドリンク付き)。事前予約制でしたが、ありがたいことに告知から数日で埋まってしまいました。
当日は、数名欠席の連絡があり7人でスタート。今回事前の申し込みルールに『若者の戦争と政治』の購入・読了はマストではないと書いていたのですが、なんと全員が買って読んでくださっていました。付箋をいくつも貼ってきてくださった方も……! 反響がありがたく、胸が熱くなりました。
まずはKaninのおふたりよりグランドルールを読み上げていただき、参加者それぞれの自己紹介から会をはじめました。
ちなみに今回、お互い呼びやすいように名札(といっても、養生テープに名前を書いたもの)を胸に貼っていただきましたが、「この会で呼ばれたい名前でお願いします」と案内しました。
わたしからは、本書を編集しながら感じたことなどお話しつつ、みなさんからも本の感想を伺いました。世代が近いものとして感じたこと、なかなか若い世代と関わりがないからこそ思ったことなど、いろんな意見をいただきました。
感想のなかに「こんなふうに若い世代も考えているんだ、ということが知られた」という声も。聞こえづらくさせられている声がたくさんあることを知ったり、「若者は社会に無関心だ」というレッテルを貼られているが本当にそうなのか?と気づいたりするきっかけになったのでは、と手前味噌ながら感じます。
みなさんにお話しいただいたことは、グランドルールに則り詳しく明記しませんが、たっぷり2時間、それぞれが日々政治や戦争、社会全体に対し感じていることなどを意見交換し合う機会になりました。
編集浪花が印象に残ったのは、参加してくださった方の多くが「政治や戦争について、なかなかふだん話せる場がない」と感じていること。なんとなくタブーな雰囲気を感じる、あるいは「意識高いね」など冷笑された経験があるなど、話せなくさせるバリアもさまざまです。お茶を飲んだり食事をしたりという日常の延長線で話せる、セーフな場や空気感をつくっていくことが必要だなと再確認しました。わたしも、これからもどんどん気軽に話題を持ち込んでいこ!と気合い(?)が入りました……。
今回は『若者の戦争と政治』刊行記念ということもあり、本書を話題のきっかけにしましたが、「戦争や政治について話せるお茶会」というフォーマットは、さまざまな場所で転用いただけると思います。Kaninさんのおかげで素敵なドリンクメニューでしたが、ペットボトルのお茶だけ、とかでもいいと思います。屋内じゃなく、川べりや公園でやるのも気持ちよさそう……。
読書会というかたちだと、きちんと読み解かないといけない気がしてハードルが上がりますが、お茶を飲むついでに話しませんか? 政治、戦争の話題ウェルカムです!と事前に提示しておけば、たくさん話したい人はいるように感じます。その際はぜひ『若者の戦争と政治 20代50人に聞く実感、教育、アクション』もご活用ください。本書を引き続き、末長くよろしくお願いいたします!
(浪花)