山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと
著 惣田紗希
本体 1700円+税
W121×H176mm・上製・168ページ
ISBN978-4-907053-36-9
2019年10月発売
装丁・装画 惣田紗希
太田市美術館・図書館「ことばをながめる、ことばとあるく 詩と歌のある風景」出品作品である大槻三好・松枝、惣田紗希 短歌×イラストレーション作品をもとにした書籍。
昭和初期、太田市の歌人大槻三好・松枝の出会い、結婚、出産、松枝の死、そして遺された子。みずみずしい口語短歌と太田にゆかりのある惣田紗希のイラスト・装丁で、二人の短くかけがいのない日々に思いを寄せた1冊です。
逢へるだろ さう思つて來て逢へた日よ 神が此の世に居るよな日だつた 三好
叶ったら魂が飛び 駄目だつたら気がふれるだろ 君との縁談 松枝
二つの心が一つにならふとしてるんです お天とさんお天とさんお笑ひでない 三好
夢かしら いやさうぢやないこんなにも君にしつかり抱かれてゐるんだ 松枝
惹かれ合う二人のことばは、 百年近い時を経て現代の私たちにもまっすぐ届きます。イラスト、装丁、短歌選出、エッセイすべてを手がけた、デザイナー・イラストレーター惣田紗希渾身の1冊です。