はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言
【4刷】
著 栗原康
定価 本体1700円+税
四六判変型・224ページ
ISBN978-4-907053-08-6
2015年4月
装丁 葛西恵
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結婚や消費で自己実現? ウソだ! 豚小屋に火を放て!
やりたいことだけをやってはいけない、 かせがなければいけない、買わなければいけない——負い目を背負って生きることを強いられる「生の負債化」が進行する現代社会。今こそ新自由主義の屈折した労働倫理から解き放たれるとき!
笑いながら溜飲が下がる、トンデモなさそうで腑に落ちる、この新しい読み心地は何?
『大杉栄伝ー永遠のアナキズム』で第5回「いける本」大賞受賞、気鋭の政治学者による爆笑痛快現代社会論
目次
キリギリスとアリ ―― はたらくこと馬車馬のごとく、あそぶこと山猿のごとし
切りとれ、この祈る耳を ―― 耳切り一団
3・11になにをしていたか? ――とうとう江戸の歴史が終わった
豚小屋に火を放て ―― 伊藤野枝の矛盾恋愛論
甘藷の論理 ―― うまい、うますぎる!
地獄へ堕ちろ ―― ヘイトスピーチか、それともスラムの念仏か
他人の迷惑かえりみず ―― 心得としての高野長英
お寺の縁側でタバコをふかす ―― 大逆事件を旅してみれば
豚の足でもなめやがれ ―― もののあはれとはなにか?
大杉栄との出会い ―― 赤ん坊はけっして泣きやまない
ヘソのない人間たち ―― 夢をみながら現実をあるく
反人間的考察 ―― 歴史教科書としての『イングロリアス・バスターズ』
豚の女はピイピイとわめく ―― 老荘思想の女性観
だまってトイレをつまらせろ ―― 船本洲治のサボタージュ論
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栗原康(くりはら・やすし)
1979年埼玉県生まれ。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。著書に『G8 サミット体制とはなにか』(以文社)、『大杉栄伝—永遠のアナキズム』(夜光社)、『学生に賃金を』(新評論)がある。趣味は、ビール、ドラマ観賞、詩 吟。あと、錦糸町の河内音頭が大好きだ。「踊ること野馬のごとく、騒がしきこと山猿に異ならず」。それが人生の目標だ。
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